今回はCMでもおなじみの「資格の大原」の宅建講座について分析します。
大原と言えば、TAC、LECに並ぶ最大手資格予備校の1つです。
なんと1957年に大原簿記学校を開講、以降65年間も運営を続けている老舗。当時の学校名から分かるように、簿記・公認会計士・税理士などの簿記・会計分野からスタートしたそうです。
ただ、宅建講座については、簿記・会計系とは畑違いのため、あまり大原の印象はありません。
大原のなかでは本流ではないような気もする宅建講座ですが、その実態はどうなのか、気になる方は、一緒に見ていきましょう。
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大原の宅建講座の特徴は?
大原では社会人向けの資格講座として、公認会計士・税理士・社会保険労務士・行政書士など様々な講座が用意されています。
大原の宅建講座は通学と通信の2つのスタイルから選べますので、「講師の生の声を聞いて学習したい」「自分のペースで自宅で受講したい」など、様々なニーズに応えてくれます。
大原の宅建講座について、スクールの特徴やポイントを、以下のとおりまとめてみました。
2016年度 大原の受講生 宅建試験の合格者702名
現在、大原宅建講座では、ホームページを見る限り、受講生の合格率および合格者数などは公開していません。
ただし、以前は受講生の合格者数を公表していました。
その数、2016年度では、なんと702名。
2016年当時は多くの方が合格されていたのですね。なぜ現在、ホームページでの公表を止めてしまったでしょうか?
もしかして、宅建講座の受講生が減るなどして、合格者数も減少してしまったのかも知れません(私の根拠のない勝手な推測です)。
できれば最新の合格者数も知りたいところです。※もし分かれば、ここに追記します。
受講生の高い満足度 ~「講義が良かった」が87.4%
合格者数が非公開なものの、受講生の満足度は高いです。
受講生アンケートでは、講師による講義が「大変分かりやすい」「分かりやすい」と答えた割合が89.2%を占めています。
経験豊富な宅建講師陣
首藤 務講師、佐野 忠之講師など、受講生に「分かりやすい」と人気のベテラン講師が多く在籍。
以下、首藤講師のコメントを引用します。
大原の分かりやすい講義とは、「説明内容が理解できる」+「問題が解ける」講義のことを指します。講義を聴いて説明内容を理解したとしても、問題が解けないのでは合格することはできません。講義内では、洗練されたテキスト・トレーニング問題集を使用しながらインプット・アウトプットを並行し、「合格に必要な知識」を一つひとつ確実に身に付けていきます。合格まで一緒に頑張りましょう!
いかがでしょう。このコメント自体も分かりやすくないですか?
いずれにしても安心してお任せできそうな印象です。
万全のフォロー・サポート
以下のようなフォロー・サポート制度が整っています。
- 自習室・教室開放
- 振替出席制度
- 欠席フォロー・映像補講
大原の宅建講座の価格や値段
大原の宅建講座は、初学者向けのコースやカリキュラムがたくさんあります。
選ぶ講座によって価格にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
- 完全合格週2コース・入門パック:Web通信講座156,800円、教室通学172,100円
- 完全合格週1コース:Web通信講座156,800円、教室通学172,100円
- 完全合格週2コース:Web通信講座102,800円、教室通学122,200円
- 速修合格コース:教室通学122,200円
- 教材で学ぶ宅建士:資料通信講座39,700円
講義のない「教材で学ぶ宅建士」以外は、いずれも10万円以上と高価格になっています。
どちからと言えば「通学で本気で取り組みたい」という方に向くコースでしょう。
大原と他社との受講料の比較
スクール(企業) | 講座/コース | 受講料 |
スタディング | 合格コース | 19,800円 |
フォーサイト | バリューセット1 | 59,800円 |
クレアール | 完全合格パーフェクトコース | 64,800円(キャンペーン中は38,500円) |
ユーキャン | 宅建講座 | 63,000円 |
アガルート | ゼロから合格カリキュラム | 54,780円 |
スタケン | 宅建講座 | 32,780円 |
TAC | 総合本科生SPlus | 156,800円 |
LEC | プレミアム合格フルコース | 154,000円 |
大原 | 週2合格コース・入門パック | 156,800円 |
スタディングやフォーサイトなどの低価格なオンライン講座と比較すると、大原の価格の高さが目立ちます。
費用面も重視する方は、スタディングやフォーサイトも視野に入れてみてください。
大原の宅建講座のテキストや問題集
資格の大原では、下記のようにオリジナルのテキストや問題集が数多く用意されています。
・合格に必要な知識を効率良くインプットできるように工夫された「テキスト」
・本試験問題を項目別に分類して復習に役立てられる「トレーニング問題集」
・主要3科目のインプット学習後に実施される実力チェックの「定例試験」
・試験の直前に理解しきれていない内容を整理・暗記できる「分野別縦断まとめ」
・各科目における基礎力を固めて試験の対策ができる「基礎演習問題」
・厳選された問題を数多く解いて得点力のアップを図る「総まとめ問題・直前模試試験」
・本試験と同一の形式で行われる全国規模の模試試験の「全国統一公開模試試験」
わかりやすい解説のテキストで宅建合格に必要な知識をインプットし、トレーニング問題集で演習を積み重ねて合格できる力を養成します。
さすが大手資格スクールだけあり、教材のラインナップは充実しています。
なお、すべての教材を毎年改訂していますので、狙われやすい法改正なども十分対応できています。
大原の宅建講座の口コミや評判はどう?
以下では、大原の宅建講座がどのような評判を獲得しているのか、良い口コミと悪い口コミの両方を紹介していきます。
大原の良い口コミや評判
・不動産業界や金融業界でキャリアアップを図る目的で、宅地建物取引士の資格を取得しようと考えました。大原では専任の宅建講師が講義を行ってくれますので、とてもわかりやすかったですね。個別の質問や学習指導も徹底してくれますので、安心して勉強を継続できます。
・資格を取得するために、大原のようなスクールに通うのは初めてでした。通学する前はサバサバとした感じなのかな~と思っていましたが、いざ受講してみると講師の熱意が凄いです。ここならモチベーションを維持して宅建合格まで目指せる気がします。
・大原の宅建講座の問題集は、優先順位や重要度が明確なのが良いと思いました。「これは絶対に覚える」「ここは深入りしなくて良い」と把握できます。大原の問題集や模試を反復練習するだけで、私は宅建士に合格できました。
大原の悪い口コミや評判
・スマホに対応した他の宅建の通信講座と比較してみると、やっぱり大原は大手だけあって費用が高いですね。費用の割にはテキストもサポートも完璧とは言えませんので、大原の宅建講座のコスパは少し悪い気がします。
・私は初学者なので、大原の完全合格週2コース・入門パックを利用しました。正直なところ、大原のテキストは6万円のユーキャンと同程度のクオリティです。スクールの知名度だけで選んで失敗してしまいました。
大原の宅建講座の評価やレビューをまとめてみた
時間とお金のある方でスクールに通学して宅建士合格を目指したい方には、大原の宅建講座が向いています。
通学であれば、専門の講師陣による質の高い講義を生で受けられるからです。
一方、コスト面から考えると、大原の宅建の通信講座はあまりおすすめできません。
「再受講割引」「再受験割引」「宅建業従業者割引」「簿記ネクスト割引」などの割引制度はあるものの、大原の宅建講座は費用が高いからです。
前述のとおり、完全合格週2コース・入門パックや完全合格週1コース・入門パックは、10万円以上の費用を支払う必要があります。
大原よりも費用の安いスマホ対応の通信講座はありますので、かかるコストを抑えて宅建合格を目指している方は、他のサービスも検討してみてください。
まとめ
以上のように、大原の宅建講座の特徴やポイント、実際に受講した人の口コミや評判の情報をまとめました。
大原は信頼性の高い著名スクールであり、「しっかりした講座に通学して、真剣に試験勉強に取り組みたい」という方には、大原の講座はおすすめできます。
一方で、大原の通信講座は費用が高めに設定されているため、特に通信講座の場合などは、他社のサービスも含め、しっかりとコストパフォーマンスを意識して検討して欲しいと思います。
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著者情報 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 , 宅地建物取引士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |