今回は、大手資格スクールのLECについて、評価・評判・口コミを紹介します。
LECは正式名称を「東京リーガルマインド」と言い、1979年に司法試験の受験予備校として設立されました。
今年で43年目となる、歴史のある資格スクールです。
前述のとおり、起源が司法試験予備校なので、法令関連の資格に強く、当然ながら、宅建講座もLECの専門分野です。
このようなLECの宅建講座ですが、その実態はどうでしょうか?
LECの講座が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
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LECの合格率は高いが、参考程度にした方がよい
2021年度 宅地建物取引士試験(宅建試験)のLEC受講生の合格率は、なんと71.3%とのこと。
一般合格率が17.9%(10月)および15.6%(12月)ですから、これはすごい数字です。
しかし、この合格率の算出方法が、ちょっと特殊なのです。
まず、LEC受講生の定義というのが
全国公開模試を全て受験・模試正答率6割以上の方
でして、その対象となる受講生443名。そのうち、316名が合格したのだとか。
316 ÷ 443 × 100 = 71.3%
模試の正答率6割以上の方だけを集計、って・・・ちょっとズルい気がします。
もちろん、算出方法を明らかにしている点は良いことですが、「LECの合格率71.3%」というのは、あくまで参考値である、ことは理解しておきましょう。
変化を続けるLECのカリキュラム
最新の出題傾向や難易度に対応
LECでは、大きく変化する宅建試験の出題傾向や難易度に的確に対応しています。
たとえば、2008年度初出題の判決文問題、2012年度初出題の条文問題、2014年度初出題の制度比較問題、さらに中長期的な傾向変化として個数問題の増加などが、難易度を高める要因といえるでしょう。
LECでは、長年に渡り、多くの宅建合格者を輩出してきたノウハウを活用し、宅建の出題傾向や難易度の変化を掴んで、最新のカリキュラムに反映させています。
受講生に応じた最適なコースを複数用意
LECは法学の基礎である条文理解を深め、考える力を養成することで、これまでに見たことが無い問題についても正答できるようにしています。
「初めて宅建を学ぶ方」「学習・受験経験のある中上級者」、各自に合ったコースが用意されています。
コース概要と受講料(料金/価格)
前述のとおり、LECの宅建コースには数多くのコースがあるので、以下、代表的なコースをご紹介します。
LEC 宅建講座の代表的なコース
プレミアム合格フルコース[全78回]
通学 | Webフォロー付 | 178,200円(税込) |
DVDフォロー付 | 194,400円(税込) | |
通信 | Web | 154,000円(税込) |
DVD | 167,400円(税込) |
パーフェクト合格フルコース[全58回]
合格に必要な基礎固めと問題演習をセットにした効率重視のコースです。
通学 | Webフォロー付 | 145,800円(税込) |
DVDフォロー付 | 162,000円(税込) | |
通信 | Web | 124,200円(税込) |
DVD | 140,000円(税込) |
再チャレンジ合格フルコース+スーパー合格講座[全73回]
通学 | Webフォロー付 | 172,800円(税込) |
DVDフォロー付 | 189,000円(税込) | |
通信 | Web | 145,800円(税込) |
DVD | 162,000円(税込) |
割引制度
LECの講座には、様々な割引制度があることも知られています。
たとえば、プレミアム合格フルコース[全78回]の通学・Webコース(178,200円)の場合、以下のような割引が利用できます。
再受講割引 106,920円(税込) 宅建試験再受験者割引 142,560円(税込) 宅建業従事・内定者割引 151,470円(税込) LEC他資格受講生割引 142,560円(税込) 他社のりかえ割引 133,650円(税込) 講座説明会当日申込割引 5,000円割引(税込)
LECと他社との受講料の比較
スクール(企業) | 講座/コース | 受講料 |
スタディング | 合格コース | 19,800円 |
フォーサイト | バリューセット1 | 59,800円 |
クレアール | 完全合格パーフェクトコース | 64,800円(キャンペーン中は38,500円) |
ユーキャン | 宅建講座 | 63,000円 |
アガルート | ゼロから合格カリキュラム | 54,780円 |
スタケン | 宅建講座 | 32,780円 |
TAC | 総合本科生SPlus | 156,800円 |
LEC | プレミアム合格フルコース | 154,000円 |
大原 | 週2合格コース・入門パック | 156,800円 |
以上のとおり、宅建通信講座の料金は、低価格グループと高価格グループの2つに分かれています。
LECの内容面はともかく、スタディングやフォーサイトなど、低価格グループが最大5万円程度であることを考慮すれば、やはりLECは敷居が高く感じますね。
スタディングやフォーサイトについては、下記を参考にしてください。
LEC宅建講座の評判・口コミ
ここでは、LEC合格者の評判・口コミ、および、管理人の周りの宅建士資格保持者(LECを受講しなかった方も含む)の評判・口コミを紹介します。
LECで合格された方の評判・口コミ
・テキストの重要なポイントは先生が分かりやすく丁寧に指導をしてくれました。私はLECのテキストと問題集、先生からいただいた資料以外は使用しませんでした。すごく内容が充実しておりこれで合格できると思ったからです。
・授業は、重要な事例、条文では理解できにくい法令を板書にて説明していただき、そして、その時の時事ネタを盛り込んでいただき、中々理解できない問題等を視覚と聴覚で暗記することができました。
・水野先生は、難しいことをかみ砕いて、身近なたとえ話や実際にあった話を例に説明してくださるので、法律の知識が全くない私でも理解することができました。
出典:合格者の声
管理人の周りの宅建士資格保持者の評判・口コミ
・「合格」のための講座ではなく、「満点」を取るための講座だと思う。
・割引コースが色々あるが、元が高いので、割引しても、そこまで安くはならない。
管理人からのコメント
ここでは、LECの宅建講座について、管理人の評価(レビュー)をしたいと思います。
費用が高く、通信講座と通学講座の費用も変わらない
LECの場合は、どのコースを選んでも10~20万円と高額。
そのため、「合格できるのなら、いくらでも払う」という方以外は、LECを選ぶのは迷うかも知れません。
また、LECの場合、通学講座と通信講座の価格帯が同じなのも気になります。
というのも、直接プロ講師から指導してもらえる通学講座であれば、高い受講料を払う意味も感じられますが、通信講座の場合は、そこまでのメリットを感じられないからです。
通信講座を選ぶのならば、スタディングやフォーサイトなど、はるかに安い費用で高いサービスを提供しているオンライン講座を視野に入れた方がよいでしょう。
毎回決まった講義に出席できない人は、通学講座に合わない
たとえ通学講座を受けるとしても、仕事の都合などで、毎回、同じ講座へ参加できない方は、通学のメリットを享受できません。
他の講座へ振り替えたり、Web講座を受講したりすると、代替講座の講師が、あなたに合うとは限らないからです。
代替講座の講師の授業は、残念ながら質が低いことが多いのです。
まとめ
もし、あなたが
・合格のためなら費用は問わないし、毎回通学できる
のであれば、LECの宅建通学講座は最適な手段といえます。
一方で、時間や金額に制限のある方には、低価格&スキマ時間を有効に使える、スマートフォン対応の通信講座などをおすすめします。
あなたに最適な講座を、検討してみてください。
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著者情報 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 , 宅地建物取引士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |