こんにちは、ジュンです。
今回は、これから宅建試験にチャレンジする方向けに、宅建試験制度の概要や受験手続の流れ、受験スケジュールなどをまとめました。
宅建初心者だけでなく、宅建試験に詳しい方も、手続きやスケジュールの確認のために参考にして頂けると嬉しいです。
なお、宅建試験の出題内容や出題科目については、下記の記事を参考にしてください。

Contents
宅建試験とは?
宅建試験(宅地建物取引士資格試験)とは、宅地建物取引士(宅建士)になるための資格試験です。
不動産会社や金融機関で宅地建物取引士(宅建士)の仕事を行うには、宅建試験に合格して都道府県知事に対して登録手続きを行わないといけません。
宅地建物取引業を営む者は、日本の法律の宅建業法(宅地建物取引業法)に基づいて国土交通大臣または都道府県知事の免許を受ける必要があると決められていますね。
宅建試験は日本の国家資格の一つで、宅建業法第16条の2の規定に基づいて各都道府県知事の委任のもとに実施されているのが特徴です。
宅建士とは?
宅地建物取引士(宅建士)は、毎年20万人が受験する人気の国家資格です。
試験に合格して都道府県知事の資格登録を受け、更に宅地建物取引士証の交付を受けた者が宅地建物取引士(宅建士)と呼ばれます。
以下では、宅地建物取引士(宅建士)が具体的にどのような業務と携わっているのかまとめてみました。
- 土地や建物の売買
- 賃貸物件のあっせん
- お客様が知るべき重要事項の説明
不動産会社を訪れる多くのお客様は、不動産に関する知識や売買経験を持っていません。
何も知らずに不当な契約を結ぶと思わぬ損害を被るため、在籍する宅地建物取引士(宅建士)がお客様に重要事項の説明をしています。
宅建試験制度の概要
これから宅地建物取引士(宅建士)を目指す方のために、宅建試験制度の概要をまとめてみました。
- 受験資格:年齢や性別、学歴による制約は一切なし
- 受験日:毎年1回、10月の第3日曜日の午後1時~午後3時
- 受験料:7,000円(消費税及び地方消費税は非課税)
- 試験会場:現在お住まいの試験地(都道府県)
- 試験科目:権利関係・宅地建物取引業法・法令上の制限・税その他
- 試験の方法:50問・四肢択一式による筆記試験
- 配点:権利関係14点・法令上の制限8点・宅建業法20点・税2点・その他6点
- 試験時間:13時から15時までの2時間(12時30分から注意事項の説明)
- 合格基準:目標点は36点~38点(相対評価なので合格点が年度で異なる)
年齢や学歴による制限はありませんので、宅建試験は誰でも受験できますよ。
宅建試験の一部免除とは?
宅建試験では、一部免除(5点免除)と呼ばれる制度が用意されています。
国土交通大臣の登録を受けた者が行う講習を修了し、試験に合格して3年以内であれば次の宅建試験が免除されるのが特徴です。
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
50問中の5点が免除されますので、他の受験者と比べて試験に合格しやすくなります。
ただし、登録講習は宅地建物取引業に従事している方のみしか受講できません。
なお、一部免除(5点免除)の詳細については、下記記事を参考にしてください。

宅建試験の受験手続きの流れやスケジュール
ここでは、宅建試験の受験手続きの流れやスケジュール情報を説明していきます。
- 原則として、毎年6月の第1金曜日に、実施広告が官報および一般財団法人不動産適正取引推進機構のホームページで発表される。
- 毎年7月から一般財団法人不動産適正取引推進機構のホームページで、試験案内が掲載される
- 受験申込の受付が開始される(インターネットは毎年7月1日から15日まで、郵送は毎年7月1日から7月31日まで)
- 毎年8月頃に試験会場通知が送付される
- 毎年9月頃に受験票が送付される
- 宅建試験は原則的に毎年10月の第3日曜日に実施
- 毎年12月の第1水曜日または11月の最終水曜日に合格者が発表される
- 合格証書が送付される
以上のとおり、令和3年試験の詳細スケジュールは、2021年6月4日(金)の実施公告発表を待つことになります。
令和2年度(2020年度)の宅建試験の具体的なスケジュールや手続きに関しては、下記の記事を参考にしてください。

宅建試験当日の注意事項
宅建試験を受けるに当たり、当日にはいくつかの注意事項がありますので、事前にきちんとチェックしておきましょう。
- 試験会場の場所や交通手段と所要時間を確認しておく(試験1時間前には会場に到着する)
- 「受験票」「筆記用具」「ハンカチ」「腕時計」「テキスト」などの持ち物をチェックする
- 午前中は丸暗記と苦手問題の復習を行う(宅建業法や法令上の制限を中心に)
宅建試験の解き方に関しては、難しい問題を飛ばして簡単な問題から解いていくのがポイントですね。
50問の中で30問程度は過去に出題されている簡単な内容ですので、「難しい問題に時間をかけすぎて全部を解けなかった・・・」という事態は防いでください。
※宅建試験の当日の持ち物については、下記の記事も参考にしてください。

宅建試験の難易度は?勉強時間はどのくらい?
宅建試験の難易度がどのくらいなのか、勉強を始める前に気になっている方は多いと思います。
毎年の合格率は15%~17%程度ですので、司法書士など他の国家資格と比べてみるとそこまで難しいわけではありません。
国家資格の中でも合格できる可能性がかなり高いのですが、宅建試験の対策は独学ではなく通信教育で行うべきです。
なぜ通信教育で宅建の勉強をすべきなのか、考えられる理由を見ていきましょう。
- 自分のペースに合わせて学習を継続できる
- プロの講師に教わることで勉強時間を削減できる
- 自分で教材選びをする必要がない
- 法改正にも適切に対応してもらえる
何も知識がない状態だと200時間~300時間程度の勉強時間が必要ですので、通信教育で効率良く学習するのが効果的です。
なお、宅建試験の難易度や必要な勉強時間については、下記記事を参考にしてください。


近年の宅建試験の受験者数や合格者数の推移
宅建試験の受験者数や合格者数がどう推移しているのか、以下では近年のデータをまとめてみました。
<年度 受験者数 合格者数 合格率>
平成25年 186,304人 28,470人 15.3%
平成26年 192,029人 33,670人 17.5%
平成27年 194,926人 30,028人 15.4%
平成28年 198,463人 30,589人 15.4%
平成29年 209,354人 32,644人 15.6%
平成30年 213,993人 33,360人 15.6%
令和元年 220,797人 37,481人 17.0%
上記でも説明しましたが、宅建試験の合格率は15%~17%程度ですので、知識ゼロの状態から学習を始めても受かります。
宅建試験の結果を分析してみた
宅建試験の結果を分析してみて、受験者数が毎年増加していることがおわかり頂けるのではないでしょうか。
それは私たちの生活と密接に関わる仕事で、需要がなくならないからです。
合格者数も徐々に増えていますが、「仕事がなくて就職や転職ができない・・・」なんてことはありません。
宅建試験の合格者の属性に関しては、「不動産業界に勤めている人」「初学者の女性」「10代から40代まで」と様々です。
「知識ゼロだから・・・」「もう40代だから・・・」と諦めている人はいますが、受験資格のない試験ですので積極的に宅地建物取引士(宅建士)を目指してみてください。
宅建士の登録について
宅建試験に合格しても、すぐに宅地建物取引士(宅建士)として仕事ができるわけではありません。
宅地建物取引士(宅建士)として業務を従事する方は、都道府県の登録を受けるのが必須要件です。
宅地建物取引士資格登録が受けられる人は、次の3つに分類できます。
- 宅地建物取引業の実務経験が2年間以上
- 国土交通大臣の登録を受けた宅地や建物に関する実務講習を修了
- 地方公共団体や設立された法人において、宅地や建物の取得または処分の業務に従事した期間が通算して2年以上
何をもって実務経験があると判断されるのかは、「申請時から過去10年以内」「全く別の仕事に就いていてはダメ」など細かい規定があります。
実務経験が2年未満でも実務講習(登録実務講習)を修了すれば宅建士として登録できますので、詳細は一般財団法人不動産適正取引推進機構の公式サイトをチェックしておきましょう。
参考:http://www.retio.or.jp/exam/entry_flow.html
※実務講習(登録実務講習)については、下記の記事も参考にしてください。

まとめ
宅建試験の概要や手続きの流れ、受験者数や合格者数の推移についておわかり頂けましたか?
試験の合格基準や内容は、宅地建物取引業に関する実用的な知識を持っているかどうかを判定することに基準が置かれています。
「難しそう」「難易度が高そう」とイメージしている方は多いものの、初学者で短期間で合格している方はたくさんいますので、宅建試験の学習をスタートしてみてください。
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その他、宅建試験関連については、下記の記事も参考にしてください。
<試験概要>
<試験対策(総合)>
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<試験対策(科目別)>