宅建試験

独学で宅建試験の合格を目指すメリットとデメリット!合格のために押さえておきたいポイントは?

宅建 独学のメリットとデメリット

独学で宅建試験の合格を目指すメリットをまとめてみた

宅建とは宅地建物取引業法に基づいて定められている国家資格で、正式名称は宅地建物取引士です。

毎年約20万人以上が受験するほどの人気の資格で、宅建士は不動産会社や投資信託会社で活躍しています。

以下では、宅地建物取引士の主な仕事内容をいくつか挙げてみました。

  • 宅地建物の取引の契約締結で顧客に重要事項を説明する
  • 宅地建物の取引の契約締結後に交付する書類に署名や押印をする
  • 土地や建物を売りたい人をサポートする
  • 土地や建物を購入したい人や借りたい人の要望に合う不動産を探す
  • 土地や建物の売主と買主を仲介し、契約のサポートを行う
  • デベロッパーの依頼で分譲住宅や土地の広告活動や販売活動を行う
  • 不動産投資や資産の運用をコンサルティングする

簡単に説明すると、宅建は宅地建物取引のスペシャリストですね。

宅地建物取引士になるには、宅建試験に合格しないといけません。

宅建試験の勉強を始めるに当たり、独学で取り組もうか専門スクールに通おうか迷っている方は多いのではないでしょうか。

他の国家資格にも該当しますが、試験勉強のやり方によってメリットとデメリットの両方があります。

まずは独学で宅建試験の合格を目指すに当たり、どのようなメリットがあるのかまとめてみました。

費用を安く済ませることができる

宅建試験を独学で目指す一番のメリットは、費用を安く済ませられるところです。

「少しでもお金をかけずに宅地建物取引士になりたい」と考えている人に独学は向いています。

「独学」「通信講座」「スクールへの通学」で費用にどの程度の違いがあるのか見ていきましょう。

  • 独学はテキストと問題集を購入しても1万円くらい
  • 通信講座の受講料は2万円~8万円が相場
  • スクールへの通学講座は10万円~15万円が相場

通信講座やスクールへの通学は専門の講師のサポートを受けながら宅建試験合格を目指す形になりますので、当然のように高額の費用がかかります。

一方で独学はテキストや参考書などの最低限の教材があればOKですので、圧倒的に安上がりで済むわけです。

自分のペースを保って勉強できる

宅建試験は不動産業従事者だけではなく、学生や専業主婦など様々な属性の方が受けています。

不動産とは関係のないサラリーマンが空いた時間を利用し、宅建の勉強を始めて宅地建物取引士を目指すケースも少なくありません。

独学はスクールへの通学と比較してみると、自分のペースを保って勉強できるメリットがあります。

わざわざ現地に足を運ばなくても、社会人なら電車通勤最中や休憩中、専業主婦なら家事の合間に宅建の学習ができるわけです。

短時間の勉強でも、集中力を持続させていれば内容はしっかりと頭の中に入ってきます。

自分でスケジュールを立てて勉強できるのであれば、独学でも宅建試験に合格することは可能です。

苦手な分野を再確認できる

予備校やスクールへの通学では、ある程度は周囲に合わせて宅建の勉強に取り組まないといけません。

しかし、独学であれば全てが自由ですので、自分の苦手分野を集中して勉強して試験対策ができますよ。

宅建試験は、「どの科目も○○○点数以上が必要」といった足切りの制度がありません。

とは言っても、あまりにも苦手科目が多いと合格点に到達することができませんので、その科目を克服する勉強が必須です。

苦手分野を集中的に学習して克服したいのであれば、独学の方が効率良く進められます。

宅建試験合格を独学で目指すデメリットはあるの?

意思が強くて自己管理を徹底できる人であれば、十分に合格を目指せるのが宅建試験です。

予備校や通信講座に頼らなくても、数ヵ月間の独学で宅地建物取引士になった方はたくさんいます。

しかし、かかる費用が安いのと自宅でマイペースで学習できる点以外は、独学のメリットはそこまで多くありません。

今度は宅建試験合格を独学で目指すに当たり、押さえておきたいデメリットを説明していきます。

全てを自分の力で乗り越えないといけない

全てを自分の力で乗り越える必要があるのは、宅建試験を独学で目指す大きなデメリットです。

「費用が安いから」「何となくできそうだから」という安易な考えで独学を選んでいると、いつまでも宅建試験に合格できなくて無駄な時間を過ごすことになります。

以下では、宅建の初学者に独学が向いていない理由をまとめてみました。

  • 勉強方法を自分で探す必要がある
  • テキストや教材を自分で選ぶ必要がある
  • 何が重要で何が重要でないかの判別が難しい
  • 「○○○をどれだけやる」という見積もりは自分の判断に委ねられる

スクールへの通学や通信講座を利用すれば、長年のノウハウによって作られたカリキュラムの通りに勉強していればOKです。

独学ではそうはいかないため、不動産や宅建の知識が乏しい方が独学を選ぶと苦労します。

意思が弱いと勉強が続かない

独学で宅建試験の合格を目指すに当たり、強い意思がないと難しいのが現状です。

宅建試験だけではなく他の国家資格にも該当しますが、独学で挫折しやすい理由をいくつか挙げていきます。

  • 周囲から勉強を強制されるプレッシャーが一切ない
  • 予備校やスクールに多額のお金を支払っていない
  • 一緒に励まし合いながら学べる仲間がいない

独学はすぐにでも投げ出せる状態ですので、自己管理ができない人は独学で宅建試験の勉強を続けられないわけです。

最初はやる気があったとしても、日常生活と勉強の両立をするために立てたスケジュールをその通りにこなすのは決して簡単なことではありません。

つまり、独学で宅建試験に合格したい方は、目標達成まで努力する強い意思とモチベーションを維持する取り組みが必須です。

宅建試験への合格率が低くなる

他の学習法と比較してみると、独学は宅建試験への合格率が低くなります。

宅建試験の合格率のデータを見てみると、下記のようにそこまで低いわけではありません。

<実施年度 受験者数 合格者数 合格率>

平成21年度 195,515名 34,918名 17.9%
平成22年度 186,542名 28,311名 15.2%
平成23年度 188,572名 30,391名 16.1%
平成24年度 191,169名 32,000名 16.7%
平成25年度 186,304名 28,470名 15.3%
平成26年度 192,029名 33,670名 17.5%
平成27年度 194,926名 30,028名 15.4%
平成28年度 198,463名 30,589名 15.4%
平成29年度 209,354名 32,644名 15.6%
平成30年度 213,993名 33,360名 15.6%
令和元年度  220,797名 37,481名 17.0%

毎年15%~17%の合格率を推移していますが、この中にはスクールへの通学や通信講座を利用して合格した人も含まれています。

独学だと専門の講師に質問したり相談したりできませんので、通学講座や通信講座を利用している人と比べてみると合格率が下がりやすいのです。

「宅建の勉強の仕方が良くわからない」⇒「間違った方法のまま学習し続けてしまう」⇒「いつまで経っても宅建試験に合格できない」という失敗をしている方は少なくありません。

少しでも合格率の高い方法で宅地建物取引士を目指したいのであれば、自分一人の力に委ねられる独学は避けた方が良いですね。

宅建試験を独学で合格するために押さえておきたいポイント

宅建試験の合格を独学で目指すに当たり、メリットとデメリットの両方があるとおわかり頂けましたか?

意思が弱い人は勉強を長く続けられないのですが、金銭的な負担を抑えて資格取得を目指せるのが独学の魅力です。

そこで、宅建試験を独学で合格するために何をすれば良いのか、押さえておきたいポイントをいくつか紹介していきます。

勉強法さえ間違っていなければ初学者でも独学で宅建試験合格を目指せますので、是非一度参考にしてみてください。

250時間~300時間の勉強時間を確保する

個人差はありますが、宅建試験は通信や通学の利用で200時間、独学では250時間程度の勉強時間が必要です。

宅建に関する知識を持っていない初学者は、独学で試験合格を目指すなら念のために250時間~300時間の勉強時間を確保しましょう。

通信講座や通学講座とは違い、独学は次の3つの理由で宅建試験合格までに長い時間がかかります。

  • わからないことや疑問点を自分で調べないといけない
  • 勉強のやり方やペースを指導してくれる人がいない
  • マイペースで学習できる代わりにだらけやすい

毎日2時間のペースで宅建試験の勉強をすれば、4ヵ月で合格を目指せる計算です。

しかし、普段は社会人として働いている人が平日も休日も毎日学習するのは無理がありますので、1週間に1日~2日の休みを入れる計算で5ヵ月~6ヵ月の期間で勉強を続けるスケジュールを立てましょう。

あまりにも無理をしていると、モチベーションが低下して後が続かなくなりますので要注意です。

参考書やテキストの選び方に気を配る

独学で宅建試験の合格を目指すに当たり、参考書やテキストの選び方が最も大事だと言っても過言ではありません。

大手の学校から出版されているテキストであれば宅建合格の知識は全て網羅されていますが、人によって向き不向きはありますよ。

独学におすすめの参考書やテキストについては下記の記事にまとめてありますので、よろしければ参考にしてください。

宅建 独学向けおすすめテキスト
宅建のテキスト・参考書 独学におすすめのテキスト・参考書を紹介【2020年最新情報を随時更新中!】こんにちは、ジュンです。 書店に行くと、宅建のテキスト・参考書は、本当に多くの種類がありますよね。 これから宅建の勉強を始め...

 

苦手科目の穴を作らないようにする

独学に限った話ではないものの、宅建試験に合格するには苦手科目の穴を作らないようにすべきです。

1つでも苦手意識の試験科目があると、本番の試験で7割以上の得点をたたき出すことはできません。

宅地建物取引士試験はマークシートの四肢択一方式で、次の4つの科目に大きくわけられています。

  • 宅建業法(20問):重要事項の説明や37条書面など宅建士になってからも必要な科目
  • 民法等(14問):民法(意思表示、代理、賃貸借、抵当権、相続)や借地借家法が出題される
  • 法令上の制限(8問):国土利用計画法や建築基準法、都市計画法に関する問題が出題される
  • 税・その他(8問):税金や土地、建物など幅広い範囲から問題が出題される

宅建業法は最も出題数の多い科目で、20問中どれだけ得点を取れるかで宅建試験の合格不合格が決まると言っても過言ではありません。

記憶していれば満点が狙える科目ですので、宅建業法の学習を中心的に行うべきです。

宅建試験に科目ごとの足切りはありませんが、「民法等」「法令上の制限」「税・その他」も満遍なく学習して合格点を目指しましょう。

基礎が終わったら過去問に取り組む

宅建の参考書やテキストを使って基礎が終わった後は、過去問の学習に取り組みます。

「基礎知識を身につける」⇒「過去問を解いてみる」⇒「わからない部分を復習する」という学習法が独学の基本です。

以下では、宅建試験の勉強で過去問を使うべき理由をまとめてみました。

  • 過去に出題した問題を参考にして新しい試験問題を作成することが多い
  • 科目ごとの問題の出題傾向や論点をしっかりと把握できるようになる
  • 過去問をあらゆる角度から分析すれば難しい問題にも対応できるようになる

肢ごとに正解できるようになるまで繰り返し過去問を解いていると、実力アップを図ることができますよ。

ただし、過去問は法改正によって現在の法律と一致しない場合がありますので注意してください。

まとめ

宅建試験を独学で勉強するメリットとデメリット、独学で合格するために押さえておきたいポイントをまとめてみました。

独学は費用を徹底的に抑えることができますが、デメリットも多いですので、自分のペースで根気良く学習できないと難しいかも知れません。

宅建の資格を取得すると、「不動産会社への就職や転職」「独立開業」と仕事の活躍の場が広がります。

あなたに向くのは独学なのか、それとも通信・通学なのか、適切な方法を見極めたうえで宅建試験合格を目指して欲しいと思います。