こんにちは、トシゾーです。
宅建は難関資格ですので、念入りに試験対策を行わないといけません。
法律に何の知識もない状態で挑むとなると300時間以上の勉強が必要です。
そこで、宅建の試験対策のやり方で迷っている方は、過去問を使って勉強しましょう。
どのような資格試験にも該当しますが、過去問を使った対策は合格に欠かせません。
特に宅建試験は、数ある国家資格の中でも過去問からの出題率が極めて高く、初学者でも、いかに早く過去問演習に取り組むか、が合否を決定すると言っても過言ではありません。
この記事では、過去問を使って試験対策を効率的・効果的する方法をご紹介します。
気になる方は、ぜひチェックしてくださいね。
過去問を使った勉強方法をおすすめする理由
まず、宅建の試験対策で過去問を使った勉強方法をおすすめする理由についてまとめてみました。
- 試験委員の立場から考えると、何もないところから試験の問題を作るのは非常に難しい(過去問を繰り返し出題したり、過去問を参考に新しい試験問題が作られる傾向がある)
- 宅建試験の歴史は長く、出題すべき重要な論点は出題されつくしている
- 過去問で問われた趣旨や論点を理解していれば、違った問題でも解ける可能性が高くなる
- 過去問をあらゆる角度から分析すると、難しい問題が出てきても解答を導き出すことができる
どの種の試験においても、過去問の学習や研究は合格の第一歩です。
宅建の試験は過去問だけで合格できる?
宅建の試験では、過去問をどのくらい上手に使うかで合格不合格が決まると言っても過言ではありません。
宅建の試験問題はすべて選択式のため、正解の選択肢に対する解説だけでなく、正しくない選択肢の解説も合わせて載っている過去問を選んでください。
さすがに初学者の方が「過去問だけで合格する」というのは無謀かも知れません。
しかし、経験者の方や法律知識がある程度ある方でしたら、まずは10年分の過去問を徹底的に解くことで、十分合格レベルに達することができます。
初学者の方も、いつまでもテキスト(基本書)を読むのではなく、はやい段階で過去問に取り組むことが重要です。
宅建の過去問を使った勉強方法を具体的にまとめてみた
ここでは宅建の過去問を使った勉強方法を具体的に説明していますので、どうやって取り組めば良いのか参考にしてみましょう。
過去問題集は最新のものを使う
宅建の過去問題と正解は、「一般財団法人の不動産適正取引推進機構(宅建試験の実施元)」からダウンロードできます。
ただし、解説文は掲載されていないので、市販の過去問題集を購入することをおすすめします。
知識を積み重ねたり問題の解答法を把握したりするために、宅建の試験の過去問に投資(購入)することが必要です。
その際、「安いから」といって、古い年度の過去問題集を購入することは止めましょう。
宅建は法律の試験ですから、古い過去問題集の解説ですと、法改正以前の古い情報で解説されているケースがあります。
思わぬところで、間違えた知識で覚えてしまうことがありますので、気をつけてください。
宅建の過去問題集は、見開きで問題・解説が書かれているものを選ぶ
過去問題集を購入するときは、見開きで「左に問題、右に解答・解説が書かれているもの」を選んでください(上下でも大丈夫です)。
よく、
「問題と解答・解説が別のページでないと、すぐに解答・解説を読んでしまう」
と言う人がいますが、過去問題集は実力テストとして使うものではありません。
別に分からなければ、すぐに解答・解説を見てもよいのです。
過去問は、過去の出題傾向や問題文のクセ、問題のパターンなどを学ぶための最高のインプット教材なのです。
問題が分からなければ、すぐに解答・解説を見て、しっかり理解することが、一番大切だと思ってください。
暗記ではなく、理解することが重要です。
論点別(体系別、テーマ別)の過去問題集を使う
過去問題集は、論点別(体系別、テーマ別)のものを使いましょう。
過去問題集は、年度別と論点別の2種類に大別されます。
年度別は分かりやすいですよね。
・令和2年度試験問題
・令和元年度試験問題
・平成30年度試験問題
と年度別に編集された問題集です。
この年度別だと、あるテーマ(抵当権など)をテキストで読んだ後すぐに、同じテーマの問題だけを探すのは一苦労です。
一方、テーマ別過去問でしたら、一つの科目の問題がまとめられているため効率よく学習できます。
さらに、同じテーマの様々な過去問を解いていくなかで、テキストを曖昧に読んでいたり、理解できていなかった箇所を修正することもできます。
またよく出題される論点ほど集中して解くことになるので、出題傾向や出題のされ方が自然にイメージできるようになります。
過去問の間違った使い方をしない
過去問の間違った使い方とは、どんな使い方だと思いますか?
それは、過去問を解いた後、正解か不正解だけチェックし、すぐに次の問題に進んでしまうことです。
知識を正確に身に付けるために過去問を解いているのですから,単に正解しただけで満足せず、不正解の選択肢も含めて
「この選択肢は、なぜ正しい(間違っている)のか」
を正確に理解するまで解説を読み込みましょう。
このような学習を繰り返すことで、確かな知識が身に付きます。
四肢択一式と一問一答(あしべつ)、どちらがよい?
行政書士試験の市販の過去問題集は、「四肢択一式」と「一問一答(あしべつ)」のいずれかがほとんどです。
試験の形式に慣れる、という意味では「四肢択一式」が良いように思うかも知れませんが、実は「四肢択一式」には落とし穴があります。
それは、「四肢択一式だと、ある問題で正解が分かってしまうと、残りの問題を流してしまう」ようなことが起こりやすいのです。
もちろん、本番試験であれば「時間を有効に使う」という観点から、そのようなテクニックは必要かも知れません。しかし、試験勉強においては違います。
「正解が分かったから残りの問題は流そう」「消去法で正解を選ぼう」など、正解を選べたらそれでよい訳ではありません。
前項のとおり、「すべての問題が、なぜ正しいのか(間違っているのか)が理解する」ことの方が何倍も重要です。
実際、問題演習で間違うことには何の問題もありません。むしろ、不確実な知識で正解を選んでしまうよりも、間違えた結果、復習して知識が正確に身に付くのであれば、そちらの方が望ましいです。
以上、四肢択一式には陥りがちなワナがありますので、慣れるまでは一問一答(あしべつ)の方が正しい勉強習慣をつけやすいと思います。
もちろん、一問一問しっかりチェックできる方は、どちらの形式の問題集でも大丈夫でしょう。
過去問をしっかりとこなす
自分に合った過去問題集を選んだら、過去問をしっかりとこなして、どのような問題が宅建の試験で出題されるのか確認しましょう。
前述のとおり、過去問は最終段階のテスト形式で行うのではなく、今までの傾向を調べたり、しっかり内容を理解することに重点を置くことがポイントです。
過去問を解き終わった後は、頻出問題の内容を形を変えられても正解できるように自分の頭で考えて分析してみてください。
「いつから過去問をやれば良いのか?」「何年分の過去問を解けば良いのか?」と迷っている方はいますが、これは個人の考え方で変わります。
できれば10年分の過去問、繰り返すにしても3回程度で良いでしょう。
苦手な部分をテキストや参考書で補う
宅建の過去問で間違えた部分・苦手な部分は、過去問の解説だけでなく、テキスト(基本書)を使って補います。
「過去問で間違ったりわからなかったりした部分がある」⇒「テキスト(基本書)に戻って知識を頭に入れ直す」という勉強方法に焦点を当てるべきです。
本番の試験で同じ問題が出ないとしても、過去問でなぜ間違ったのかテキスト(基本書)で調べないといけません。
その時、過去問で解けなかった部分だけでなく、その周辺知識の情報も合わせてインプットしましょう。
試験で初めて見るような問題に出くわすこともありますので、法律や制度の一つ一つの意味、関係性をしっかりと理解するのがポイントです。
おすすめのテキスト・参考書については、次の記事で詳しく説明していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
予想問題や予想模試を解く
勉強時間に余裕があれば、宅建の試験は過去問に加えて、予想問題や予想模試も解きましょう。
宅建の予想問題集は、その年で出題されそうな問題のヤマを張ってくれます。
必ずしも当たるとは限りませんが、同じ問題は出題されにくい宅建試験の傾向を見れば、予想問題集は合格のために必ずやっておくべきです。
なお、模試を受ける際のポイントについては、下記の記事を参考にしてください。
まとめ
宅建の試験は法律系の国家資格のなかで、特に過去問からの出題率が高い傾向にあります。
過去問をやればやるほど実力がついてきますので、宅建合格のために頑張ってみてください。