こんにちは、トシゾーです。
宅建(宅地建物取引士)は、不動産会社が行う土地や建物の売買、交換や貸借の取引を公正かつ誠実に購入者に説明等を行う専門家です。
毎年20万人以上の人が受験する人気の国家資格で、就職や転職にも役立ちます。
志望する業界によっては、未経験でも宅建の資格を持っているだけで有利に働くことも少なくありません。
ここでは転職を考えている方のために、宅建の資格を活かせる転職先について説明していきます。
どの業界で宅建の資格が役立つのか見ていきましょう。
宅建の資格を活かせる転職先はこれだ!
不動産業界
宅建の資格を活かせる代表的な転職先は不動産業界です。
不動産業界に就職し、働きながら宅建試験の勉強をしてスキルアップを図る方もたくさんいますね。
宅建士の主な仕事は不動産取引における重要事項の説明ですので、不動産業界で欠かせない資格なのは間違いありません。
不動産業界への転職と一口に言っても、宅建の資格が役立つジャンルは下記のように豊富です。
不動産仲介ビジネス:賃貸物件をお客様に紹介したり建物取引の仲介をしたりする
不動産売買:自社が保有している土地やマンションをお客様に販売する
不動産投資関連:土地やマンションを活かした資産運用のアドバイザーになる
不動産管理:マンションの修繕計画や住民対応を中心に管理業務を行う
多種多様な不動産ビジネスにおいて、宅地建物取引士の力が必要になります。
職種も営業職だけではなく、事務職や営業事務など選択肢が多いのです。
不動産業界への転職を考えている方は、宅建の資格の取得を目指すことをおすすめします。
不動産業界の求人は非常に多く、宅地建物取引士というだけで自分のアピールポイントに繋がります。
不動産業界未経験で、ゼロから不動産業界のことを学びたい方は、下記のブログも参考にしてみてください。
不動産業界へ転職したい人か、現在不動産会社で働いてる人で転職したい人は、以下の記事も参考にしてください。
不動産業界が未経験でも宅建は転職に有利なの?
「自分は不動産業界が未経験だから宅建の資格を持っていても転職できないのでは?」と不安を抱えている方はいませんか?
しかし、不動産業界が未経験でも宅建は転職に有利な資格で、その理由をいくつか見ていきましょう。
・宅建で得た不動産に関する知識は入社してすぐに使うわけではない
・最初は住宅やマンションの現地案内、賃貸物件の管理などの仕事がメイン
・業界で働いた経験がなくても宅建試験に合格していれば不動産に関する知識を活かせる
入社して最初にこなすのは不動産業界が未経験でも対応できる仕事ばかりで、宅建の資格を使うのは賃貸借契約や売買契約を締結する前後です。
しかも、不動産に関する知識を有する者と判断されますので、完全な未経験の人よりも宅建の資格を持つ人の方が遥かに転職で有利になりますよ。
日本はどの業界でも人手不足が深刻な問題ですので、宅地建物取引士のあなたは未経験でも不動産業界から重宝されるでしょう。
以下の記事では、宅建の資格を取って未経験の不動産分野に転職できた40代の方の合格体験記をご紹介しています。よろしければ参考にしてください。
金融業界
宅建の資格が役立つ転職先は、何も不動産業界に限りません。
金融業界に転職する予定の方にも、宅建の資格があると役立ちます。
なぜ金融業界への転職で宅建の資格があると有利になりやすいのか、いくつかの理由をまとめてみました。
・銀行などの金融機関は全国にたくさんの不動産を所有している
・金融機関の総務や財務部門では資産の管理や運用が必要(宅建の知識が役立つ)
・消費者に融資を行う際に担保となる土地や建物の価値を見抜く力が必須
こういった背景で、金融業界の多くは不動産の知識を兼ね備えている人材を探しています。
「宅建は不動産業界でしか活かせない資格」と解釈している人が多いのですが、「重要事項の説明」「重要事項説明書面の記名・押印」「契約書への記名・押印」といった業務ができる宅建士は銀行の仕事もこなせるのです。
保険会社
保険会社も宅建の資格を活かせる転職先の一つです。
宅建は不動産の売買や賃貸の取引がゴールではなく、保険会社との交渉や顧客への金融機関の斡旋など不動産取引のプロとしての対応が求められます。
保険会社での業務にも活きてくる部分がありますので、宅建の資格を持っている方は転職で有利になりやすいわけです。
また、近年では宅建とFP(ファイナンシャルプランナー)のダブルライセンスを目指す方が増えました。
保険会社への転職を考えているのであれば、次の理由で宅建とFP(ファイナンシャル・プランナー)のダブルライセンスがおすすめです。
- 顧客からの住宅購入のための資金プランニングや住宅ローンの相談も同時に受けられる
- 顧客の価値観に合わせたライフプランニングで、顧客の目線に立った提案ができる
- 長期的な資金計画やコンサルタントで、ローンの返済や家賃の滞納などのトラブルを減らすことができる
保険会社では、個人のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う資格のFP(ファイナンシャル・プランナー)が重宝されます。
更に宅建の資格を持っていればお客様に対して幅広いサービスやサポートが提供できますので、転職を有利に進めるためにもダブルライセンスを目指してみましょう。
なお、ダブルライセンスについては、以下の記事も参考にしてみてください。
宅建の資格を活かせる求人の探し方をまとめてみた
宅建の資格を活かして転職するに当たり、「どうやって求人や仕事を探せば良いの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
初めての転職では何をすれば良いのか、何から取り組めば良いのかわからないですよね。
ここでは転職したい宅建士のために、宅建の資格を活かせる求人の探し方をまとめてみました。
求人サイトや転職サイトで探して自分で応募する
求人サイトや転職サイトの利用は、転職において欠かせないツールです。
転職サイトに無料登録すると、採用企業が広告として掲載している求人を探して自分で応募できます。
宅建の資格を活かせるのかどうかで求人を比較検討できますので、希望の会社に転職したいのであれば転職サイトの利用は必須です。
不動産業界や金融業界に限った話ではありませんが、転職サイトを使って転職活動を行うメリットをいくつか見ていきましょう。
- パソコンやスマホなどインターネットに接続できれば、すぐに転職活動をスタートできる
- 「希望条件に合う求人が出た時だけ応募する」など、マイペースで転職を進められる
- 大手のサービスは求人数が豊富で、詳細条件で絞り込んでもたくさんの案件がヒットする
- 一部例外はあるものの、基本的にどのサービスも転職者は無料で利用できる
複数の求人サイトを併用して転職活動を進めることもできますので、気になったサービスに登録して宅建の資格を活かせる求人を探してみてください。
転職エージェントに相談する
初めて転職する宅建士には、転職エージェントへの相談もおすすめです。
転職エージェントとは、求職者が感じている色々な不安や悩みを解消して、最適な転職の実現を支援するサービスになります。
上記で説明した求人サイトとは違う転職エージェントのメリットは次の4つです。
- 転職エージェントだけが保有している非公開求人(一般の求人サイトで公開されていない求人)に応募できる
- 採用までの面倒なスケジュール管理を担当のアドバイザーやコンサルタントが代わりに行ってくれる
- 求人サイトではわからない企業の社内雰囲気や裏情報まで細かく知ることができる
- 転職の成功率を少しでも高くする書類の添削や面接対策を徹底してくれる
転職エージェントに登録すると、よりきめ細かなサポートで転職活動を進められますよ。
宅建士のあなたの希望やスキルを活かせる求人を豊富な選択肢の中から紹介してくれますので、転職エージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
ハローワークに相談する
転職サイトや転職エージェントではなく、ハローワークに転職の相談をするのも選択肢の一つです。
ハローワークは厚生労働省が管轄している公的な機関で、全国の大都市を中心に500ヵ所以上に設置されています。
宅建の資格を活かせる求人もたくさんありますので、あなたが希望する仕事が見つかるかもしれません。
転職サイトや転職エージェントと比べると地域密着型ですので、「地元の不動産会社に転職したい」と考える宅建士におすすめです。
しかし、ハローワークを使った転職には次の3つのデメリットもありますので注意しましょう。
- 掲載されている求人の質はあまり良くない(企業側は掲載料がかからないのが理由)
- 時間帯に関係なく、とにかく混雑している
- 掲載されている求人情報が曖昧(入社後の仕事内容がはっきりしない)
ハローワーク1本に絞るのではなく、他の転職方法と併用して転職先を探してみてください。
まとめ
宅建試験に合格して宅地建物取引士になると、転職先の候補が増えます。
宅建は不動産業界であれば未経験でも転職で有利になりますし、金融業界や保険会社への転職にも活かせる資格です。
求人の探し方で迷っている宅建士は、転職サイトや転職エージェントを上手く活用して希望の働き先を見つける努力をしてみましょう。