「いつの間にか、宅建試験まで、あと3ヶ月しかない!」
「急に上司から、今年の宅建試験を受けろと言われた!」
上記のように、宅建(宅地建物取引士)の資格取得のため、7月から10月までの3ヶ月で宅建試験合格を目指さなければならなくなった人も多いでしょう。
特に、不動産の業種では、勤務先から資格取得を命じられるケースも多く、不合格になってしまうと、何かとマズいですよね。
この記事では、そうした悩みを持つ方に、
- そもそも、3ヶ月という期間で、実際に宅建に合格するのは無理なのか?
- 難しいとしても、できる限り宅建の合格確率を最大化する勉強法
上記について徹底解説します。
単なる精神論ではなく、分かりやすく、かつロジカルに説明しますので、
この記事を読み終えた時には、あなたは
「この記事のとおりやれば、実際に3ヶ月で宅建に合格するのは無理ではないかも知れない!」
と思えるでしょう。
宅建試験に短期間で合格したい方は、ぜひ読んでみてください!
宅建に3ヶ月で合格するのは無理ではないが、厳しい道であるのは間違いない
結論から言うと、初学者の方でも、宅建試験に3ヶ月で合格することは無理ではありません。
ただし、相当厳しい道であることは覚悟すべきです。
まず、宅建の合格に必要と言われている勉強時間を見てみましょう。
宅建の合格に必要な勉強時間
- 学習経験者:100~150時間
- 初心者:300時間
以上が、宅建の合格に必要な勉強時間です。
ここから言えることは、まず
- 学習経験者にとって、宅建試験に3ヶ月で合格することは、そんなに難しいことではない
ということです。3ヶ月=90日ですから、1日に1.5時間勉強すれば、150時間を捻出することは可能です。
忙しい社会人でも、休みの日の勉強を増やせば、平日は1時間未満でも問題ないでしょう。
一方、初心者の方は300時間必要で、1日3時間勉強しても3ヶ月で270時間と少し足りません。
つまり、初心者の方にとっては、3ヶ月で合格というのは「相当厳しい」ということになるわけです。
しかし嘆いていても始まりません。次項より、初心者の方でも3ヶ月で合格できる勉強法について紹介していきましょう。
行政書士、社労士、中小企業診断士は、働きながら取得できる資格の中で最難関と言われます。これらの資格の取得には800~1,000時間と宅建の3倍前後の時間が必要です。
宅建は決して簡単な資格ではありませんが、難関国家資格のなかで3ヶ月で取れる可能性があるものは少ない、ということは覚えておいてください。
宅建を3ヶ月で合格する勉強法
それでは、初心者の方でも3ヶ月で宅建試験に合格できる勉強法について解説します。
まず重要なのは戦略です。
「毎日4時間勉強すればよいのだろう!」
と、きちんと戦略を立てずに、闇雲にテキストを読んだりしても、合格に辿り着きません。
なぜ戦略を立てるのが重要なのか?
それは、「合格レベルの力を、最短かつ効率的に養成する方法」を理解し、実践することが必要だからです。
今回の戦略には5つのポイントがあるので、それを見ていきましょう。
3ヶ月で合格するための戦略
まず、戦略の5つのポイントを一覧します。
- ポイント1:独学か通信講座かを決める
- ポイント2:必要な勉強時間を捻出する
- ポイント3:勉強のスケジュールを立てる
- ポイント4:科目別の対処方法を知る
- ポイント5:効率的な復習方法を押さえる
次項より、それぞれを詳しく説明します。
独学か通信講座かを決める
まずは、ベースとなる教材を決定します。
価格的に安いのは「独学」ですが、個人的には「オンライン通信講座」をおすすめします。
理由は以下3点。
- 講義動画の中で、講師が難解な用語も噛み砕いて説明してくれるので、直感的に理解できる
- スマホ1台で講義の視聴から問題演習まで出来るので、通勤通学などのスキマ時間に勉強ができる
- 講義動画(インプット学習)の次に問題演習(アウトプット学習)に自動的に進むなど、迷うことなく最適な順番で学習できる
このように、オンライン通信講座を使えば、かなり時短できることがお分かりかと思います。
ただ、オンライン通信講座にもデメリットがあります。独学と比較した場合、唯一といってよいデメリットは価格。
独学だと5,000円程度の出費に対し、オンライン通信講座は最安値が2万円程度。
正直、この価格差であればオンライン通信講座を選ぶメリットの方がかなり大きいとは思うのですが、そうはいかない場合もあるでしょう。
資格の予備校はおすすめしない
なお、独学/通信講座以外に、資格の予備校に通学する形式を選択することもできますが、正直おすすめできません。
たしかに、資格の予備校(スクール)は、講師にすぐ質問して疑問を解消できますし、一緒に切磋琢磨する仲間も出来るので、モチベーションも維持しやすいです。大手予備校なら、全国に校舎があるので、通いやすいでしょう。
しかし、全国に校舎がある大手予備校ほど、受講料が高いのです。平均で10万円以上します。さらに、予備校に通学となると時間が決められてしまうので「隙間時間に学習する」という手がつかえません。
よほどお金と時間に余裕がある人以外は、通学講座はおすすめできないと、はっきり断言できます。
※「大手予備校の方がカリキュラムがしっかりしているから・・・」と不安に思う方もいるかも知れませんが、今では、低価格な通信講座でも十分に考え抜かれたカリキュラムを採用しているので、そうした心配も無用です。
独学をする場合の注意点
それでは、独学で市販のテキストや参考書、問題集等を使用する場合については、どのようなことを注意すればよいのでしょうか。
まずテキストや参考書については、書店で良く読み比べて、あなたが最も理解しやすいと思ったものを購入してください。
そして、1回購入したら、そのテキストを信じて、その1冊を完璧に仕上げるつもりで学習しましょう。
また、問題集については、10年分以上の過去問が掲載されていて、テーマ別(論点別)になっているものを選んでください。
過去10年分以上の問題がテーマ別に編集されていると、テキストのある単元を学習した後、その単元に該当する過去問を集中して解くことができます。
宅建に限らず、知識のインプット学習と問題集によるアウトプット演習の繰り返しが、効率的に知識を定着させ実力をアップするための最良の方法になります。
勉強時間を捻出する
90日間で300時間以上確保できるように1日の勉強時間を検討します。
前述のとおり、1日3時間勉強すると、
3時間 × 90日 = 270時間
これに土日などの休日(3ヶ月間のうち30日)に1時間追加すると、合計300時間となります。
つまり、平日3時間・土日(休日)4時間というのが、一つのモデルケースになるわけです。
以上のような考え方で、あなたに最適な配分を考えてみてください。
スキマ時間を有効活用する
勉強時間を捻出すると言っても、必ずしも机に向かう時間だけでははありません。
- 通勤時間や通学時間
- 職場のお昼休み
などの隙間時間も勉強できるならば、有効活用しましょう。
勉強のスケジュール
3ヶ月間の推奨するスケジュールは以下のとおりです。
最初の1週間:全体の概要をインプットする
まずは、テキストの全体に一通り目を通します。
※オンライン通信講座の場合は、動画講義を一通り視聴します。
まずは、ざっくり全体像を掴むのが目的なので、分からないところがあっても気にせず、最後まで読み進めましょう。
2週間目~2ヶ月目の終わり(計7週間)
2週間目~8月の末まで、今度は、テキストを細かく読んでいきます(インプット学習)。
ポイントは、インプット学習だけを続けるのではなく、インプット学習を一単元終了したら、すぐに該当する部分の問題演習を行うこと(アウトプット学習)。
そして、分からないところ・間違えたところがあったら、テキストに戻って知識を確認する、
こうしたインプット→アウトプットを繰り返すことで、知識が記憶に定着していくことになります。
なお、勉強する科目の順番は、以下がおすすめです。
- 宅建業法→権利関係→法令上の制限→税・その他
※なぜ、この順番が良いのかは、それぞれの科目の項で説明します。
また、問題演習のあとに採点をする際、以下のようなチェックを付けておいてください。
- 自信を持って正解できた問題 → ○
- 自信は無かったが、正解できた問題 → △
- 不正解だった問題 → ×
これらの記号のうち、最終的に△や×を○に変えていくのが目標となります。
3ヶ月目~本番(計4~5週間)
3ヶ月目とは、9月に入る頃。本番試験まで、あと1ヶ月と少しです。
この時期は、模試を受験して実力確認や本番の予行演習をしたり、苦手分野を中心に総まとめをしましょう。
模試については、難易度が「本試験と同等」或いは「本試験より、やや高い」ものを選びましょう。また、模試を受けた後は、しっかり復習することが重要です。最近の模試は予想精度が高く、いくつかの予想問題が的中することも多いです。
また、2時間の時間配分を考えたうえで解いてみて、自分のペースを把握するのも大切です。
総まとめにおいては、前述の△および×の問題を中心に、しっかりと理解できるように復習します。
科目別の対処法
続いて、科目別の対処方法です。
宅建業法の対処法
宅建業法は、宅建試験全体50問のうち、20問出題される、もっとも配点の大きい科目です。
しかも、一番易しい科目です。
もともと、宅建業法自体が条文が90条もないボリュームの小さい法律であり、10年分の過去問をやれば、ほぼ出題される内容は網羅されています。
つまり、易しいうえに、過去問をやればやるほど得点が伸びるのです。
資格試験勉強はスタートダッシュの勢いが大切なので、まずは宅建業法から慣れていき、3ヶ月間を乗り切りましょう。
目標得点は18点以上、できれば20点満点です!
不動産業の実務には必須な知識でもあるので、ぜひ頑張ってほしいと思います。
権利関係の対処法
権利関係は民法を中心に14問出題されます。
民法と言えば、日常の生活や仕事に関係が深いものですから、一見取っつきやすそうに見えて、なかなか奥が深いのです。
実は、宅建の科目の中で一番難しいのが、この科目です。
宅建業法と違い、無限に新しい問題を作れるので、宅建業法と比べると、過去問の焼き直しは少ないです。
そのため、頻出の過去問を押さえたり、基本的な事項の整理をしたりしつつも、あまり深入りしないことが必要です。
※民法は奥が深いので、いくらでも知識を極めていくことができますが、そこまでしても、得点差は大きく変わりません。
目標得点は14点中10点、場合によっては、7~8点でも良しとしましょう。
法令上の制限の対処法
法令上の制限は、都市計画法・建築基準法など6つの法律から計8問出題されます。
こちらは民法と違い、日常生活とは関わりの少ない専門用語からの出題が多いため、
特に学習初期は「一番苦手!」と感じる受験生が多い科目です。
しかし、ある程度暗記してしまえば、条文に素直な問題が多いため、むしろ得点はしやすくなります。
最初に我慢して、ある程度読み進めること・・・それがこの科目の対処法です。
目標得点は5~6点。
税その他の対処法
雑多な科目であり、取り組みやすいもの/そうでないものが混在している科目です。
暗記中心の科目であり、ポイントを押さえた学習が必要です。
目標得点は5~6点。
※なお、宅建業に従事されている方は、事前に「登録講習」を受けることにより、税その他の8点分のうち、5点分が免除される制度が存在します。
5点分が免除された場合、合格率が約20%(免除無しの場合は約15%)となりますので、対象者であれば登録講習を受けることをおすすめします。
10分で良いから、前日勉強したことを復習する
復習のタイミングについては、カナダのウォータールー大学の研究結果が非常に参考になります。
その研究によると、
「講義から24時間以内に10分間の復習をするだけで、記憶が100%(講義直後の状態)に戻る」
とのこと。
つまり、宅建試験勉強の場合で考えると、前日勉強した内容を、当日勉強を始める前に10分間だけ復習することで、昨日覚えたことが
全て蘇る、ということ。
そして、復習して思い出した記憶のことを、脳は
「これはよく利用する、重要な知識に関する記憶だな」
と考え、短期記憶から長期記憶へと移し替えが行われるのです。
以上、とても効率的な復習法なので、ぜひ実践してください。
引用:https://the-owner.jp/archives/6006
宅建を勉強する際の注意点
ここでは、宅建の試験勉強において注意するべきことを2点説明します。
毎日一定のペースで勉強を続ける
3ヶ月の間は、最初に立てた計画どおり、淡々と(クールに)勉強をこなして行きましょう。
3ヶ月間という期間は、短いようで長いです。「時間があるから」と言って、無理して詰め込んだり、逆にさぼり癖がついたりすると、合格は覚束きません。
当初計画通り、無理せず進め、それでも空いた時間などあれば体を休めるなどして、翌日以降も計画通りに勉強できるように努めましょう。
独学で使うテキストは最新年度の物を使う
宅建はどの科目も法改正が多く、しかも改正された点から出題されやすい、といった特徴があります。
オンライン通信講座であれば最新の内容になっていますが、独学で市販テキストを利用する場合は、必ず受験年度の最新版を利用しましょう。
勉強に最適な環境を作る
資格試験勉強で成功するには、勉強に集中できるように環境整備することも重要です。
ここでは、重要な環境整備について説明します。
試験勉強中はお酒は控え、スマホやテレビから距離を置く
資格試験に合格するためには、いかに「毎日規則正しく、決められた勉強量をこなすか?」ということが重要です。
お酒は絶対ダメ!とは言いませんが、日常的に飲酒していると、つい飲みすぎたりして、生活のリズムが乱れることになりがちです。
また、スマホやテレビも近くにあると、つい誘惑に負けて勉強時間を削ることになりがちです。
酒・テレビ・スマホに共通することは、予め計画を立てる段階で、「それらをどの程度許容するのか」組み込んでおくこと。
たとえば、勉強を頑張ったご褒美として、週末の夜にお酒を少し嗜む・・・などはモチベーションアップにも繋がりますし、よい楽しみ方だと言えるでしょう。
自分自身でモチベーションを管理する
勉強期間中のモチベーションは自分自身で管理する必要があります。
挫けそうになった時には、以下のようなことを思い出してみてください。
- 宅建を目指そうと決意した時の気持ち
- 宅建が取れると、どんな良いことがあるのか
- 宅建が取れた後、自分の好きなことが精一杯行えるイメージ
切磋琢磨し、励まし合える勉強仲間を見つける
お互いに励まし合い、競い合える仲間がいることも、モチベーションの維持に繋がります。
身近に宅建受験者がいなくとも、twitterなどのSNSでは多くの宅建受験者が発信をしています。
そのような方々と、緩くつながるのも良いでしょう。
また、オンライン通信講座の中には、以下のような機能を持つ講座もあります。
- 講師とコミュニケーションが取れるライブ配信講義を、YouTube等で定期的に開催(フォーサイト)
- 他の受講生と緩く交流できる勉強SNS(スタディング)
必要に応じてチェックしてみてください。
隙間時間を活用するなら、オンライン通信講座を活用する
冒頭でも書きましたが、3ヶ月の期間の勉強で確実に合格を目指すならば、完全な独学よりもオンライン通信講座がおすすめです。
管理人としては、「スタディング」と「フォーサイト」のいずれかの講座をおすすめします。
それぞれ特長がありますから、宜しければ、それぞれのレビュー記事をチェックしてみてください。
ちなみに、管理人が一発合格した際に使用したのは「スタディング(旧 通勤講座)」。
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